7月24日〜27日の3泊4日、千葉県館山市にある本学・館山ステーションを拠点に、海洋政策文化学科1年生の「フレッシュマンセミナー(臨海実習)」が行われました。

 海洋政策文化学科のフレッシュマンセミナー(臨海実習)では、地方行政、地域産業、経済、マリンスポーツなど、さまざまな角度から海と人との共生にかかわる現状や問題点について考えます。グループによる研究調査活動や事前学習のプレゼンテーションを行うとともに、漁協や水族館などの施設見学や自然体験活動などを行います。また、フレッシュマンセミナーは1年生前期に開講されている「海洋政策文化入門」や「情報リテラシー」とも連動しており、このような講義科目によって事前準備をしっかり行った上で、現地で調査や見学を実施する体制となっています。

今回は、館山市役所の経済観光部ならびに総合政策部、渚の博物館、鋸南町保田漁業協同組合、鴨川シーワールドを訪ね、施設見学やお話をお伺いました。その際には、学生からの多くの質問にも快く応じて頂きました。また、館山ステーション地先の海域では、磯観察とスノーケリング活動を行い、自然体験活動を通じて水圏環境教育やマリンスポーツの安全管理についての考えを深めました。訪問先の皆さまや坂田ステーションの皆さまのご協力に、この場を借りて深くお礼申し上げます。毎晩と最終日のプログラムでは、事前学習に加え各訪問先や実習で得た知見をまとめ、班別にてプレゼンテーションを行い、活発なディスカッションが展開されました。朝から夜までの活動でしたが、学生の皆さんの積極的な参加もあり、大変有意義な時間を過ごすことができました。

また、館山ステーションにおける共同生活では、同級生や教員との交流を持ちながら、規則を遵守して、お互いが迷惑を掛けることのないよう配慮する気持ちを養うことができました。限られた時間の中で、課題に取り組み、更に短い時間の間に入浴、食事、掃除などを済ませなければならず、学生にとっては息をつく間もない4日間でしたが、様々なことを学び、最後は皆一回り成長したような表情を見せてくれました。

 心配されました台風の影響もなく、とてもよい実習になりました。参加学生の皆さんは、今回の実習を通して、海洋政策文化学科における専門的な学びの基礎を作ることができたものと思います。

(支援教員:日臺、大石)