海洋政策文化学科の特徴的な実習がたくさんあります。現場を訪れ、体験や実習を伴いながら、深く理解し、じっくりと話を伺うことが、学びの一歩です。

2年次 水産調査
2年次 マリンスポーツ実習
2年次 水圏環境教育学実習
3年次 沿岸地域社会調査
3年次 海洋政策実習
3年次 漁村フィールドワーク実習
3年次 水圏環境コミュニケーション学実習

【2年次】

水産調査(時期未定・2泊3日・場所は毎年異なる)

水産業・漁業の実態を深く理解し、漁村において行われているさまざまな取り組みの意義と課題に関する理解を深めることを目的としています。

2018年は7月18~20日に富山県魚津市にて、魚津漁業協同組合の御協力のもと実施しました。

実施プログラムは、市場(おさかなランド)設備見学、セリ見学、漁業体験(カゴ漁)、若手漁業者(定置漁業)への聞き取り、細工かまぼこ製造体験(尾崎かまぼこ館)、富山県水産研究所訪問を行いました。また、一部の学生は、魚津市役所の計らいによる民泊体験を行ないました。漁獲、流通、加工、研究、観光と、水産のみならず、地方沿岸地域における様々な活動の一端に、多くの学生(34名参加)が触れる機会となりました。

マリンスポーツ実習(時期未定・3泊4日・沖縄県渡嘉敷島)

マリンスポーツ(おもにシーカヤック・スノーケリング・スキンダイビング)における基礎的な技術の習得と、マリンスポーツを主体的に取り組むための知識について、実習と講義を通して身につけることを目標としています。

マリンスポーツのなかでもっともシンプルなシーカヤック・スノーケリング・スキンダイビングをキャンプ生活(テント泊・自炊)をしながら3泊4日で行います。2014年からは沖縄県渡嘉敷島にて沖縄の自然や文化に触れながら実施しています。

水圏環境教育学実習

事前調査,フィールド調査(聞き取り,環境調査等)を通し,科学的探究プロセスに基づいて,レポートを作成。これらをもとに,エコツアープログラム(水圏環境学習会)を提言することを目的として開講しています。





【3年次】

沿岸地域社会調査(7月中旬・3泊4日程度)

様々な沿岸地域を訪れます。過去には、和歌山県太地町、北海道留萌市、北海道根室市歯舞、沖縄県国頭郡本部町で実施しました。

2018年度は7月25~28日の日程で、北海道厚岸町にて実施しました。
班ごとの事前学習で各テーマについて学び、厚岸町役場、厚岸漁業協同組合、道の駅・コンキリエ、カキ養殖業者さん等を訪問した現地調査で実態を知り、報告会およびレポートで成果を発表しました。
沿岸地域の社会や経済について深く学ぶとともに、直売所やカキ養殖場の見学、カヌーなど、様々な経験ができた実習となりました。

海洋政策実習(7月下旬・実施事例:都立第五福竜丸展示館)

本学練習船であった「はやぶさ丸」が以前第五福竜丸であった歴史を学びました。

2018年度は、7月1日から展示館が改修に入るため、6月30日の開催となりました(2019年4月開館)。
事前学習や品川キャンパスでの講義の後、都立第五福竜丸展示館の学芸員・蓮沼佑助氏の講義を受け、活発な質疑応答がなされました。

漁村フィールドワーク実習

通常9月下旬・2泊3日

 毎年異なる漁業地域を訪問し、漁協からの現地漁業概要の聞き取りと個別漁業者を相手に、2名1組ほどのチームにより、調査票を利用して漁業の操業、経営実態等に関する聞き取り調査を行います。

 漁業者相手のインタビュー調査の実地訓練です。調査地によっては、漁業者だけではなく、流通加工業者や観光業者なども聞き取り調査対象となることがあります。
 最近の訪問地は、富山県氷見市、富山県魚津市、高知県中土佐町など。



【水圏環境コミュニケーション学実習】

水圏環境リテラシー教育推進プログラムの目標(※)を実現化する水圏環境教育推進リーダー養成を目的として実施しています。
(※)「地域住民の在来知と水圏環境リテラシー基本原則を融合させた【価値】を整理し,水圏環境教育プログラムを提供し,レジリエントで持続可能な流域コミュニティ構築を目指す。