日本は海洋国家であるといわれますが、海洋を利用し、外に向かって活動の場を広げているのは人間の集団であり、そ集団は地域に根ざしたものです。
特に海辺(沿海)の地域は漁業や海運業などにより生計を立て、古くから海洋を利用して生活してきました。そうした地域に着目し、歴史的に経過を辿り、海洋利用制度の展開過程を研究する分野があります。この分野は水産経済史の分野であり、解明すべき問題は日本にとどまらず、アジアやヨーロッパの諸国での発展過程の解明や各国間の比較研究も行っています。
また、海辺地域の産業の展開を地域経済や地域生活・文化との関わりで研究する分野も重要です。
これらの分野では、今までに学習した政治経済の知識や歴史、地理の知識を動員し、海辺地域の海洋利用のあり方に応用し、望ましい海洋利用の方法を解明することが課題となるのです。

担 当 教 員 授 業 科 目
 高橋 周 ・日本経済論 ・水産経済史